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RadiationSource - *放射線源で入手容易なもの

目次

放射線源で入手容易なもの


(このページについて: もともとは、2011年の福島第一原発の事故後、ガイガーカウンターをにわかに自作して動作チェックするならば、という興味で作り始めた備忘録です。 2014/7/9)


身近な放射線源を探してみます。

三門正吾先生の物理教育の論文にいろいろ挙げられています。 カリ肥料、室内のホコリなどがバックグラウンドより比較的高めです。

カリウム

カリウムは体内被曝の原因として有名です。 自然界で放射性同位体を多めに含んでいるので、この程度の放射線とは太古から付き合ってきていることになります。 つまり、安全と見なせます。 (カリウムの項、構成変更。2014/7/9)

やさしお

塩化カリウムを含んだものは、減塩食品としてスーパーでも買えます。食塩の塩化ナトリウムの半分を塩化カリウムに置き換えたものは約 8500 [Bq/kg] です。

やさしおのほうが名前を目にしますが、減塩習慣のほうが調味成分が少なくて適しているとも言われます。たいして差はなく、計算(Bq/kg)は同じです。(2014/7/9)

やさしおのベクレルの計算方法 http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/stat/yasashio.php (2011/12/10)

(奥村先生の計算、早野先生の検算なので、間違っていることはまずあり得ない)

(つまり、食品や食品を潰した状態でカリウムがわからなくても、うまく灰にすれば濃度を高くしてガイガーカウンターが反応するようにできるかもしれません)

低感度なガイガーカウンターでカリウムが検出しやすいかというとそんなことはありませんが、塩化カリウム50%の塩で確かめれば、検出できるかどうか計算で目安をつけやすいという利点があります。遮蔽容器も重要。

カリ肥料

カリ肥料の代表は硫酸カリウム肥料と塩化カリウム肥料ですが、硫酸カリウム肥料が園芸品店などで入手容易です。

ただし、カリ肥料は高感度なガイガーカウンターでないと反応しません。(2011/5/11)

1 kg のカリ肥料で 0.01 μSv/h 上がったというつぶやきを見かけたことがありますが、ガイガーカウンターでは誤差に近いレベルです。長時間カウントすればバックグラウンドとの違いは出るはずです。(2011/5/26)

トリタン――溶接用のトリウム入りタングステン電極棒

TIG 溶接(tungsten inert gas welding)で使う電極棒に酸化トリウム入りのものがあります。 トリウムの元素記号は Th で、放射線源になるはずです。 JIS で電極棒の規格が規定されているので、お好みのものをどうぞ。 JIS より ISO で確認するほうが無難ですが、日本語で閲覧できるので。

分類記号添加量 (wt%)酸化物不純物(wt%)タングステン(wt%)識別色
WT201.7 - 2.2ThO20.20 以下残部

近くに TIG 溶接をしている人がいたら聞いてみましょう。 買おうとすると、タングステンなので高価です。 タングステン棒はトリウム入りでないもののほうが多く使われているはずなので、放射線源としては要確認です。 タングステンが純タン、トリウム入りがトリタン、セリウム入りがセリタンなどと称します。 グラインダーで先端を尖らせながら使うので、グラインダーの削りかすも調べてみるといいかもしれません。 (2011/5/12)

TIG 用電極棒のショップで測ったというページがあります。 トリタン棒はヨーロッパから輸入するのが困難になっているようです。(2011/5/22)

一般的には、酸化トリウム(ThO2) 2% のタングステンなら規制がなく、その程度には安全とみなせます。

2%トリタン棒は、いまのところ、ネット通販でも千円代から買えるようです。(2014/7/9)

ラジウムボール

温浴用(お風呂)に使うものらしいのですが、ラジウムボールというものがあるそうです。 比較的安価で入手も容易のようです。(マントルが入手難になったようなので…。) (2014/4/14)

鉱物(標本)

鉱物標本は身近ではないでしょうが、入手は可能です。

(私も新宿ショーで閃ウラン鉱などを入手しましたが、福島原発の事故で放射性の鉱物は自粛ムードとのこと、ここにあると大きな声で騒がれると困るんだよ!とも言われたので、私自身のレポート・感想はしばらく自粛しています。 一般論的には、各ブースにはガイガーカウンターがなく、標本の放射線の強さは不明です。ガイガーカウンターは持参すべきです。燐灰ウラン鉱はブラックライトで蛍光を発しますが、ブラックライトもないブースがあります。強力な閃ウラン鉱がむき出しで扱われていたりするので、使い捨て手袋やポリ袋持参のほうが安全かもしれません。会場入り口に無料のクロークがあるので、鞄を預けられます。) (2011/6/5)

イベント

ランタンのマントル

線源ではキャンプに使うランタンのマントルも有名ですが、 どんどん放射性物質を使わないように改良されているそうです。 国内で売られているマントルはほとんどが無使用になってしまったとのこと。 (これが2011年頃の話)

当時はキャプテンスタッグのマントルが自作派の放射線源で定番ともいえるものでしたが、2013年秋にアスベスト混入を理由に廃番になりました。

2014年7月現在、EPIgas のマントルは公式サイトで放射能について含有物質や放射線量が公表されています(2013/7/24)が、期待薄です(2014/7/9)。

トリウムが目的なら、溶接用のトリウム入りタングステン棒のほうがよさそうに思えます。(2014/7/9)

EPIgas のマントル

EPIgas の マントル放射能について から一部引用:

弊社取扱いマントルは、光量を出す為に硝酸トリウムを浸透させた繊維から製造されています。 その為、本製品には自然放射性物質(トリウム)が含まれております。 検査機関に提出し測定したところ、下記の測定値結果が報告されており、ランタンマントルとして お客様には安全に御使用いただけます。
EPIgasランタンマントル測定結果
バックグラウンド(計測場所の線量)0.08μSv/h
マントル3枚入り(A-6301)0.12μSv/h
マントル2枚入り(A-6302)0.08μSv/h
※測定物の直近(約1cm)の位置にて検出器

この値から、ポケットやザックに入れた場合の線量を計算して、人体に影響がないことが示されています。(2013/7/24)

2013/7/24 時点では、Amazon に放射線を測った人のレビューが一件ありますが (2013/7/24)

2013/10/12 のレビューでは「もうトリウムは入っていないぞ!」との声もあり、 2014/1/15 のレビューでは

arik0 (群馬県) > ガイガーカウンターで計測してみましたが、バックグラウンド0.1μS/h(14cpm)に対し、0.15μS/h(18cpm)程度で問題ありませんでした。 実験で使用している塩化カリウム(試薬)は、0.3μS/h(40cpm)位ありました。

とのことなので、塩化カリウムのほうがましかもしれません。(2014/7/9)

(マントルについて、ここから、過去の記録)(2014/7/9)

2013年9月、キャプテンスタッグのマントルは2011年7月以降の製品の紐にアスベストが混入しているということでリコールになりました。 その後、M-7906、M-7907、M-7908 はモデルチェンジして UF-5、UF-6、UF-7 になりましたが、Amazon (等)にレビューがないことから推測して、放射線源にはならないものと思われます(未確認)。 (2014/4/14)

2013年7月現在、放射線が目的のマントルなら、キャプテンスタッグ(パール金属)か EPIgas(ユニバーサルトレーディング)でしょうか。

大きさ L、M、S の中では L が一番強いようです。それにしても、本来のアウトドア照明用具としてのレビューがすっかりかすんでしまっていて、パール金属さんに申し訳ないです。

2011/4 現在、CAPTAIN STAG のマントルはバックグラウンドの2倍程度を検出できるという書き込みを見かけます。

RAYTHEON の CK1026 という、ガンマ線を検出するガイガーミュラー管を入手したので、写ルンです基板を利用して、アナログのオシロスコープ、AMラジオでランタンのマントルを観察してみました。 キャプテンスタッグのマントルはガイガーミュラー管の動作確認に使えます(2011/5/11)。

ツイッターで流れた情報では、

放射能マントル買ってきた。CAPTAIN STAG M-7908とOUT AIR OA-75U030、どちらも17cpmぐらい。バックグラウンドは約3cpm

とのこと。 尻Pは野尻抱介氏のことで、SF作家でニコニコ技術部の "MAKE" な人としても知られ、放射性の鉱物やガイガーカウンターも所有しています。 (2011/5/12)

宇都宮泰( @utsunomiaa_com ) さんが、キャプテンスタッグのマントルをケースに封入してβ線を遮蔽、γ線の強さが標準化されるような線源を製作されています。 (2012/3/31)

キャプテン・スタッグさんなど各社に問い合わせた方がいました(2012/6/19)

キャプテンスタッグのマントルのスペクトルの例 (2013/2/8)

蛍光灯の点灯管

蛍光灯の点灯管(グロー管)にもかつては放射性物質が使われていました。 私が高校生の頃、霧箱を自作したいなら点灯管を使えばいいと教えてもらったものです。 しかし、21世紀に入ってから急激に蛍光物質に切り替わったようです。

放射性物質を使った点灯管の開発に関するコラムによると、 Ni-63 または Pm-147 が使ってあったようです。

ウランガラス

ウランガラスのビー玉やガラス器が売られていることがあるようです。

カメラレンズで古くて黄色くなっているものがウランガラスのことがあるようです。

「結構強くて手に入れやすい線源として スーパータクマー50mmf1.4はどうかな うちにあるやつだと、苺のカウンターで マイカ窓ギリギリに近づけると 2500cpmぐらいまでいくよ。 これが中古カメラ屋のジャンクコーナーで 3000円ぐらいで出てるときがある。 スーパータクマー55mmf1.8はもっと安くて 1000円でよく見るけど、こっちは1500cpmぐらいで ちょっと弱い。 」 ( http://2bangai.net/read/b30184bcf06ed2bf3468a08c0616385ac098123df92941205b474cf454c65b07/601 の 2011/5/1 の書き込みより)

ウラン陶磁器

やや好事家向けかもしれませんが、入手は可能のようです。

その他いろいろ

原発事故後の記事(霧箱は放射線を実感できます。見ていて綺麗ですしね):

2005年頃の記事ですが、検出器をレンタルして、世の中に流通しているいろいろな商品を測った方がいます。

点灯管で検出しているのでやや古めかもしれませんが、こんな記事も

点灯管のところでも触れている2007年11月更新の情報ですが、夜光時計、蛍光灯点灯管、イオン化式煙感知器、マントル、ラドン温泉器、規制免除レベルや核種についての文書(と参考文献リスト)があります。(2013/7/24)

容器

放射性の物質を入手したら、どこにどうやって保管しておこうかと悩むことになりますが。

たろうまる株式会社さんから「放射線源保管用の鉛容器」ということでリンク依頼がありました。(2013/7/23)

測定ということに関して言えば、きちんと遮蔽してノイズを減らすのは重要です。

校正用線源

海外通販

スペクトルを計りたい場合は素性(ピーク)のはっきりした物が必要で、例えば、

わざわざ買わずとも、東日本の汚染された場所なら線源になる物を簡単に入手可能というのはその通りですね。 そういう地域に行くことも測定器を入手することも困難だったときのメモから始まったので、書いていませんでした。(2014/7/11)

規制(法令)

(未検証) (2011/5/12)

「3.7MBq=100μCi以下の密封線源は放射性同位元素としての法規制を受けないんだから。」 「放射線障害防止法が改正されて下限がかなり低くなったようだよ 3.7MBq以下の密封線源も平成19年3月31日までに製造されたものに限り 経過措置で届出はいらないらしい、ただし廃棄は25000円掛かると 」 「( http://www.imagesco.com/geiger/radioactive-sources.html は)おそらくCo-60はBSS免除レベル以内でそのまま輸入できるけれど Cs-137なんかだと免除レベルを越えるから届出義務が発生すると思われ 」 ( http://2bangai.net/read/b30184bcf06ed2bf3468a08c0616385ac098123df92941205b474cf454c65b07/601 の 2011/5/1 頃の書き込みより。未検証)

専門家向け線源

測定機レンタル


(2011/5/4 - )