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ExperimentCPM_SvpH - *ガイガーカウンター鳴き合わせ校正の結果(巻島)

目次

ガイガーカウンター鳴き合わせ校正の結果(巻島)


CK1026 を使用した自作機で 2011/6/21 の #611GCM 校正実験に参加した結果です。

当日は光にも反応する状態のまま参加して「鉛のおうち」にも入れず、さらにその後検出パルス数が暴走してしまう(故障)状態になってしまいました。 散々な状態ですが、記録として公開します。

ご批判、ご指摘をたまわります。

線量率カウント数秒数実測値(光入射あり)カウント毎分
位置μSv/hcountsscpscpm
15cm (2回目)0.62451202123
30cm (2回目)0.221451211.272
60cm (2回目)0.1121120161
15cm (3回目)0.63821802.1127
30cm (3回目)0.22241811.274
60cm (3回目)0.12081801.269
室内バックグラウンド0.061611800.954
鉛のおうち≒0----
暗所、和泉橋近く0.0634660.531

(Excelで描画)

傾きが Geiger Bot や GAMoV などの iPhone アプリ、またはマイコンの計算に設定する感度、変換係数に相当する。

傾き(感度・変換係数)を別の単位で表現すると

実験の時は光が入射して(直線の切片の)値が大きくなったが、ここでは自己ノイズの一種として見なすことにする。 ガンマ線も可視光も赤外線も、同じ電磁波、光子ということで、バックグラウンドが大きくなっただけで、感度(直線の傾き)は同じであると仮定しておく(実際にどうかは不明。2011/6/21現在、異常動作しているので追試不能)。 ガイガー・ミューラー管を遮光して、そのときの cpm と、その場所に近いモニタリングポストや地方自治体発表の環境放射線の値を使ってゼロ点(本来の切片)を推測する。

後日、自宅で 2011/6/19 にGM管をラシャ紙で遮光した状態で測ったところ、 22 cpm だった。 この日、自宅近くの学校の測定値が市役所から発表されていて、それを参考に適当に値を取ると、 0.075 (0.07〜0.08) μSv/h だった。 これらの値より、

以上より、与えられた μSv/h から得られる cpm の直線では

使用時は cpm から μSv/h を求めたいので、 x の関数 y ではなく、y の関数 x として直線の式を表現し、

例えば、Geiger Bot への「変換係数」設定値が 21 [cps/(mR/h)](126 [cpm/(μSv/h)])、 CPM の読みが 50 cpm のとき、 表示される値は、切片(自己ノイズ)のある一次関数の直線ではなく、原点を通る比例の直線で計算されるので

ただし、自作ガイガーカウンターはその後 2011/6/20 に、数時間の連続通電でカウント値が暴走する(暗闇で 20 cpm のはずが 900 cpm にもなる)現象が発生しているので、上述の値は信頼できないものとなっている。 残念。

(参考)単位換算

写真

拡大) 鳴き合わせ校正会の様子。中心に線源、同心円に μSv/h が示されている。ポリ袋に入った箱が自作ガイガーカウンター。

自作ガイガーカウンターを開けたところ。

電源電圧を測っている様子。表示値×1000 が電圧の推測値。


(2011/6/21)